【保存版】イラン旅行の後のアメリカビザ(B2)申請(2018年8月)

アメリカビザをイラン入国後に申請するなら十分に準備すべき
イランをはじめ、一部の国へ行ってしまった方は、たとえトランジットでアメリカを通過するだけでもビザが必要になります。
ESTA(ビザ免除プログラム)を利用できない場合
2015年ビザ免除プログラムの改定およびテロリスト渡航防止法の施行によって、2011年3月1日以降にイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、またはイエメンに渡航または滞在された方はビザ免除プログラムを利用して渡米することはできません。米国ビザインフォメーションサービス
「そうは言っても、この1年で3回行ったからって、観光だし問題ないでしょ」
そう、余裕をこいて、あまり調べもせずにアメリカ観光ビザ(B2)を申請しようと考えてました。しかし、ネットをさらっと見回すと、イランさえ行ってもいない、それも、300万円の残高証明書を提出した留学希望の人がビザ拒否されているという文字。アメリカにお金を落としてくれる良いお客さんのはずなのにです。(参照:ビザの面接で落ちたら手遅れ 永住を疑われてB-2ビザ却下)それも、このところ増えているという別の専門家の言葉もあります。
そうなると、ずいぶん自分たち夫婦の立場があぶない気がしてきました。
- ふたりともイランへ、それも短期間に3回渡航し、イランビザの延長までしている
- 妻はイラン渡航が3回。わたしは7回の渡航歴。
- アフガニスタンへ2回渡航
そこで、情報収集をはじめたんだけど、なさすぎる・・・・3人ぐらいの経験談はあったけど、イランの渡航回数が複数回の人はいないんです。結果として、1発で夫婦ともビザをもらえたのですが、今後、おなじようなイラン好きの方が、タイミング悪くハワイの挙式へ招待されたことを想定し、記録します。
目次
1 慎重に準備した理由
2 ビザの申請から受け取りまでのながれ
3 準備するもの
4 STEP1:申請書類の作成と提出
・申請書(DS160)を、オンライン申請サイトで作成
・DS160をオンライン上で提出
5 STEP2:入金と面接の予約
・プロファイルを作成して入金
・オンライン予約システムで面接日の予約
6 STEP3:面接
・質問された内容
・一貫したストーリーが安心をうむ
7 STEP5:受け取り
8 まとめ
1 慎重に準備した理由
申請には書類をたくさん準備したりと、2週間ほど時間をかかりました。
なぜ、そこまで慎重にすすめたかいというと、
- 却下されると、再申請のつど$160(18.400円)が発生。
- 1回拒否されると再申請のハードルがあがるため、弁護士へ依頼が必要になる場合がある
- 2回拒否されると、ほぼ無理
- 遠方の方は、再申請のつど領事館へ行く移動・宿泊費用が発生する
これを知って、腰痛セラピストなのに、ぎっくり腰になりそうでした。
却下される要因1:アメリカで就労しそうだと判断された場合
まずアメリカ政府の考えて方として、「すべての人は移民としてやって来る」という考えが前提にあります。そのため、「ちゃんと日本へ帰ります!」ということを証明できなければ、ビザを発給してくれないのです。もちろん、ビザがおりても、入国審査官へも移住するつもりがないことを証明しないとなりません。「この日本人は、仕事を探しに行くのかも。これは、アメリカの経済にとってマイナスになるゾ」と判断される可能性があります。
却下される要因2:アメリカにとって脅威だと判断された場合
ただの一般人ですけど、悪の枢軸とされているイランへ短期間になんども訪れてます。アフガニスタンへも2度いってます。イランへ頻繁に通ってはいるが安全な人間であるという証明が必要になるはずです。たとえイランなどへ渡航してなくても、不法滞在や犯罪歴がある場合は弁護士のサポートが必要なようです。
2 ビザの申請から受け取りまでのながれ
おおまかな流れは、つぎの通りです。
STEP1:書類の作成と提出(所要時間:事前準備が完璧なら90分)
1:申請書(DS160)を、米国ビザオンライン申請サイトで作成
2:DS160をオンライン上で提出
STEP2:入金と面接の予約(所要時間:30〜60分。入金後、反映に最大4時間かかる)
3:米国ビザ面接予約システムを通してプロファイルを作成
4:オンライン予約システムで面接日の予約(最短日は、ログインすると見える)
STEP3:面接(所要時間:1時間)
5:指紋をとった後、面接
STEP5:受け取り
6:面接後1週間パスポートが郵送される
3 準備するもの
1:かならず必要なもの
- パスポート(米国での滞在期間に加え、6ヶ月間有効なもの)
米国ビザインフォメーションサービス - 過去10年間に発行された古いパスポート(ただし絶対でもないようす)
- ネット環境(Internet Explorer 11・Google Chrome ver 58以上。MacのSafariは使えません)
- 写真(規格が厳しいので写真屋での撮影がおすすめ)
米国ビザ写真の規定
もっとも安く早い方法をみきわめるフローチャート - 代金 $160(2018年11月付レートで18.400円)
米国ビザインフォメーションサービス:申請料金
※支払い方法は、インターネットバンキング、クレジットカード、Pay Easy 対応のATM。 - 書類をプリントできる環境(白黒プリントでよい。コンビニプリントなど)
米国大使館:ビザオンライン申請書よくある質問
2:オプションで必要なもの
必須ではありませんが、かならず帰国することや就労するつもりがない事を伝えるのに必要だと思ったら提出します。面接官に手渡します。
- 銀行貯金残高証明書(英文)>記事作成中
- 戸籍謄本と英訳したもの >自分で翻訳される方は戸籍謄本の英訳テンプレート(Word)をご利用ください。
- 旅程表(英文)>英語で旅の予定表をつくるテンプレート(Excel)
- 宿の予約表(英文)>英語でBooking.comの予約票をプリントする方法
- 賃貸契約書と英訳したもの >記事作成中
3:知っておくと便利なこと
- よくある質問は、米国大使館:ビザオンライン申請でよくある質問で集約
- 航空券は必要ありません(Q&Aサイトの”Q2.”にて購入しないように勧告されています)米国ビザインフォメーションサービスのFAQ
- 面接までの最短日数は、米国ビザオンライン予約システムでアカウント作成後(要3分)ログインしたら確認できます。
- アメリカビザを取得後にパスポートが失効しても、新旧のパスポート両方を持参すれば入国できる。米国大使館:ビザ申請FAQ
わたしは2冊をシークレットベルトに入れる勇気がないのでパスポートを作り直しました。 - B-1は商用ビザ、B2は観光ビザですが、多くの場合 B-1/B-2 と統合され、1つのビザとして発給されます。米国ビザインフォメーションサービスのFAQ
- 夫婦(家族)で同時に面接できます。予約時にいっしょに面接したい人の情報を入力します。
- 日本語で面接可能
4 STEP1:申請書類の作成と提出(所要時間:事前準備が完璧なら90分)
1:申請書(DS160)の作成
旅人ブログ見てると「30分でできました!」的なのがありますが、それは必要な情報を完璧に準備したうえでの、入力だけの時間でしょう。時間は余裕みてください。
Webサイトもクセがあるので操作方法に慣れる時間、英文を理解する時間、事前の情報の準備を考えると、準備からDS160の入力にはじまり、写真のアップロード、見直し、プリントまで3-4時間はみた方がいいです。わたしは、コンピュータースキルは高いですが、もっとかかりました。ここは慎重にいきましょう。くわしくは、米国ビザインフォメーションサービス:ビザ申請の概要をご覧ください。
入力前に準備すべき情報
性別によってもとめらえる情報が、わずかに違います。そのため、女性は、ここに掲載した情報より少ない入力で終わるとおもいますが、参考になさってください。
わたしは、親の誕生日を覚えてないとかw、むかしの上司の名前を忘れたとかで、事前の準備が時間かかりました。忘れているアナタは、ひさしぶりにご実家へテレフォンしましょう。誕生日以外の話題も話してあげてくださいね❤︎
2:DS160を提出
基本4原則(誠実・正直・率直・小細工しない)にそって申請し、漏れがないか確認し申請しましょう。写真をアップして問題なければ、DS160の提出は完了です。
写真のエラーが出てしまい撮りなおしを考えている方や、まだ撮影していない方は、こちらで写真を安く、早く、確実に撮影する方法をお伝えしています。プロに任せつつ、写真を自分で加工して安くおさえる方法も参考になると思います。
5 STEP2:入金と面接の予約(所要時間:30〜60分。最大4時間)
3:プロファイルを作成して入金する
米国ビザオンライン予約システムへアクセスして、プロファイルの作成を行ないます。くわしくはアメリカ観光ビザ:面接を2人で受ける時の予約方法へアップしておきました。
ながれとしては、こんなかんじです。
- アカウントを作成(3分)
- パスポート送付先の住所などを入力
- 入金
- 面接日の予約
わたしたちは夫婦で面接を受けたかったのですが、この画面で家族で面接を希望できます。私たちのような、ややこしい状況の場合は、いっしょが安心でしょう。ただし、予約のときにパートナーのパスポート情報やDS160申請番号が必要です。
4:オンライン予約システムで面接日の予約
入金が終わり、処理番号が発行されたら面接日の予約ができます。面接日の変更は2回までです。
6 STEP3:面接(所要時間:1時間)
持ち込みできるカバンのサイズ、携帯やパソコンの持ち込みなどが細かく制限されています。駅のコインロッカーを利用するといいです。持ち込みできない品については、米国ビザインフォメーションサービス:セキュリティ規制をご覧ください。
銀行貯金残高証明書や戸籍謄本など渡したい書類がある場合は、面接官に直接あずけます。どんな書類が含まれているのかリストアップした紙をフィアルの1番目に入れておくと、忙しい担当者にも一目でわかってもらえます。
面接で聞かれたこと
- ESTAで渡航することもできるのに、どうして、ビザを申請するのですか?
イランへ行ったのでESTAが使えないんです。 - イランへ行ったのは、いつですか?
3ヶ月前です。 - なぜ、イランへ何度も渡航しましたか?
国が広くて観光に時間がかかりました。
暑い季節だったので思うように動けなくて、3回にわけて観光しました。 - 前回、イランに、どれだけの期間滞在しましたか?
1ヶ月です。 - イランの政府職員の知り合いはいますか?
いません。 - イランで仕事しましたか?
してません。 - 日本で、ふたりとも仕事してませんか?
してません。 - 今は会社に属してませんが、次の仕事は、じきに始まる予定ですか?
はい。連絡まちです。 - アメリカは、どこへ行きますか?
ハワイです。 - アメリカは、何をしに行きます?
観光です。 - ふたりで旅行しますか?
はい - では、あなたビザは発給されます!ビザは1週間以内に届きます。
ありがとうございます❤︎
一貫したストーリの構築が安心をうむ
Webサイトを見ていると、アメリカビザ面接の時に聞かれることは、パターンが決まっていることがわかります。実際、面接を受けた時おちついて対応できたのは、ふたりで一貫したストーリーを構築していたからです。もちろん、ウソはダメですが、事実をもとに、なぜイランへ複数回行ったのか?という、面接官にとってのツッコミどころを抑えたストーリーを考えておくことです。聞かれることは予想できますから、ある程度は練習してからのぞみました。面接官ごっこですね。もし却下されても再申請ができますので、面接で聞かれた質問はしっかりとメモしておくといいです。
7 STEP5:受け取り
7日以内にレターパックで届きます。ビザに破れや汚れ、記載ミスがなければOKです。もし、問題があった場合の対応方法は、同梱の書面にかかれています。同時に、あずけていた書類も返却されますので、すべてそろっているか確認しましょう。
8 まとめ
- 就労しないこと、帰国することを納得させる方法を考える
- 面接で聞かれることは想定つくので、ストーリーを構築して練習しておく
- オンラインフォームを作成には時間がかかるので余裕をもつこと
- オプションの書類の英訳などで、さらに時間が必要となることを想定しておく
- 4原則(誠実・正直・率直・小細工しない)にそって申請する
できるだけ負担がすくなくなるよう記事をアップしてますので、ぜひ、ご参考にしてください。