【まめ知識】なかなか治らないバネ指。意外な原因教えます。

バネ指の原因はお腹にもある
ある日、朝起きると指が曲がったままで、おや?っと思う。
しばらくして出勤する頃には戻ったけど、最近は、一日中ぎこちない動きをするようになっている。
バネ指になりだす頃の、よくあるお話です。
最初は「指を使いすぎたかな?」程度の心配も、長く続くと不安へと変わっていきます。
痛みをともなうようになると、より不安な気持ちが大きくなります。不安どころか、お家の用事どころか、仕事さえも苦痛です。
このバネ指の原因は、一般的に手首にあるとされていますが、実は、お腹にあることがあるんです。
なぜ、お腹が原因になるか

指を動かす筋肉は、指の筋肉だけではありません。
いま持っているスマートフォンの画面を、親指でぐっと押してみてください。
右手の親指で押したなら、右側のお腹に力が入ることに気づきましたか?
もし分かりにくかったなら、親指にかける力を、少し強くしてみましょう。画面が割れない程度に・・・です。
もしパソコンを使ってるなら、長い文章を消す時にする「長押しバックスペース」が分かりやすいです。
右の小指をバックスペースに2~3秒押し続ける操作ですが、使いにくい小指だけに右のお腹に力が入っています。
実に多くの筋肉が、指を動かすだけなのに協力しあっているのが分かります。
ピアニストが骨盤やお腹に問題があると、思うように鍵盤の上を指が流れないのも同じです。
お腹の筋肉が、どのように指に影響するのか
筋肉は非常にやわらかい組織ですが、負担がかかると硬くなります。
オフィスで座り続けていると、座り姿勢を維持するために縮んだ状態が続きます。
さらに15分以上続けると、縮んだ状態が記憶されてしまいます。
一方で、親指でスマホ画面を押した時のように、指を動かすには、お腹、胸、肩、腕、手、そして指の筋肉が動員されます。
ここでお腹の筋肉が硬いままでは他の筋肉が思うように伸び縮みできません。
結果、胸から指にかけた筋肉がのびのびと動けなくなり、バネ指が起きるのです。
なかなか治らないバネ指はお腹を疑うべき
腱鞘炎と診断される場合があります。
腱鞘炎とは、指を動かす腱がおさめらている鞘の中で炎症を起こすものです。
炎症を鎮めるために行われるのは注射によるアプローチが一般的です。
これで治る場合は、指の問題です。
もし、注射しても2、3カ月すると再発する場合や、まったく改善されない時は、
指とは別のところに原因が潜む可能性を考えましょう。
病院のエコーで腱が断裂していると判明した場合は、腱の回復を待つことが必要です。
なかなかバネ指が改善しない時にすること
- 指とは別のところに原因がないか考える
- お腹から手にかけて順番に筋肉をゆるめてみる
- 治療家を探すときは腕や肩だけでなく、骨盤や足の調整もできるかどうかを目安に探すとよいです。